周りから反り腰と言われたり、自分が反り腰かもしれない!と思ったことはないですか?
反り腰の何がいけないの?と思った人はぜひ読んでみて下さい。
自己紹介します。コツバニストひでです。
5万人以上の施術実績のある整骨院の先生です。
この記事を読むと
反り腰のメカニズムや原因、反り腰のデメリットが分かります。
反り腰とは
腰の部分の背骨を腰椎(ようつい)と言います。
第1~5腰椎の5つの骨で作られています。
腰椎は普通軽く前方にそるようにカーブしています。
これを腰椎の前弯(ぜんわん)と言います。
腰椎の前弯が強いと、仰向けに寝た時に腰と床の間に隙間が空きます。手のひら一枚分以上が基準です。
このような状態を腰椎の過剰前弯と言います。
仰向けに寝ると腰痛を感じる人はたいていこのタイプです。
若い女性や太った人によく見られます。
仰向けに寝ると腰痛や腰の違和感があるので、横向きやうつ伏せで眠る癖がついています。
立ち仕事で腰痛を感じる人、生理痛や生理不順、生理時の腰痛がひどい人もこのタイプが多いです。
反り腰の原因4選
・ぺたんこ座りなど太ももの骨が内旋(ないせん)する姿勢(内股姿勢)の継続
・ヒールの高い靴などによるつま先立ちの継続
・妊娠・出産による体型の変化
・腹筋をはじめとしたインナーマッスルの低下
などがあります。
詳しくは過去記事にて
反り腰のデメリット4選
・ぽっこりお腹、生理痛や便秘など内臓の不調
・おしりのシルエットが大きくなる
・太ももが大きくなる、膝の動きの制限
・腰椎の負担増による腰痛
順番に解説します。
・ぽっこりお腹、生理痛や便秘など内臓の不調
反り腰になると内臓が乗っている骨盤が前方に倒れます(骨盤の前傾)
すると内臓の位置が通常より下方に下がります。
下方に下がることで内臓が圧迫を受けてうまく機能しなくなり
胃が下がると消化不良
腸が圧迫を受けると便秘
子宮や卵巣が圧迫されると生理痛や生理不順
などが起こりやすくなってしまうのです。
さらに、下方に下がった内臓は外から見るとぽっこりしてしまうため、ぽっこりお腹になってしまいます。
・おしりのシルエットが大きくなる
骨盤が前方に倒れる(骨盤が前傾する)ことで上半身の重みを支えるために足の幅を広くとろうとします。
前のめりに倒れてしまわないように上半身はさらにのけ反り、足はガニ股になります。
ガニ股になると股関節がうまく使えないので、あまり股関節を使わない横揺れの大きなペンギンのようなペタペタした歩き方になります。
そうすると上の画像のような外側の筋肉ばかりを使うことになり筋肉が太く硬くなってきます。
そうするとシルエットが左右に大きく見えてしまうのです。
・太ももが大きくなる、膝の動きの制限
骨盤が前傾すると、重心が前方にきます。
前のめりに倒れないように前モモの筋肉でふんばります。
普段から前モモの筋肉を使いすぎてしまうのです。
使っている筋肉は大きく・硬くなるから前モモが張って大きくなります。
※赤線が硬く短縮する筋肉、青線がたるんで弱くなる筋肉
また、前モモの筋肉は膝の曲げ伸ばしに重要な筋肉なので
硬くなってしまうと膝の曲げ伸ばしに制限がかかります。
そのままにしてると将来、膝の変形も起こってしまうかも。
腰椎の負担増による腰痛
反り腰になると図のように腰椎にかかる負担が前方と後方で大きく差がでます。
関節の後方への負荷が大きくなってしまうため
関節の負荷を軽減するために腰の筋肉が頑張り過ぎてしまいます。
腰の筋肉が常に緊張して疲れた状態になると慢性的な腰痛に。
さらに腰の筋肉だけで支えられなくなると関節にダメージが!
腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離すべり症などに発展することも。
まとめ
反り腰の原因4つと反り腰のデメリット4つを解説しました。
今は何ともなくても将来的によくない事が分かっていただけたでしょうか。
反り腰が気になる人は改善法や対策を過去記事にも書いてますので是非ご覧ください。