くしゃみや咳をしたときに腰に痛みが走る
もしくは激痛が走ったことはありますか?
実はくしゃみが原因でぎっくり腰になる人は少なからずいらっしゃいます。
僕の働く整骨院でも年間十数名は来られます。
この記事では
くしゃみや咳で腰が痛くなってしまった人、
元から腰痛があるけどくしゃみや咳をする度に腰に響く・痛みが出る人
の原因と対処法について解説していきます。
腰に不安のある人は
くしゃみや咳と腰痛との関係性について理解して頂きたいと思います。
くしゃみでぎっくり腰になる原因
くしゃみをすると腹筋や背筋など
上半身の筋肉が急激に緊張します。
筋肉が急激に縮むので筋肉がつったような状態になるのです。
ここで少し腹圧のお話をします。
腹圧とは腹筋や横隔膜、腹横筋などの圧力によって起こる腹腔(ふっくう)の内圧のこと。
腹腔とは内臓の収まっている部分です。
腹腔のまわりには腹直筋や腹横筋、横隔膜や骨盤底筋などのさまざまな筋肉があり
それらの筋肉が腹腔を覆っています。
それらが同時に収縮することで腹腔内の圧力が高まることを腹圧と呼びます。
くしゃみをすると腹圧が急激に高まりますが
同時に腰にも腹圧がかかり衝撃を受けることになります。
そのため元々腰を痛めやすい人や、腰回りの筋肉が硬くなってしまっている人は
くしゃみをすることで腹圧が急激に高まり
腰が痛くなったり、ギックリ腰になったりしまうのです。
咳の場合も同様で
咳をするときに腹圧が高まります。
継続して咳が出ている人は
咳をするときにお腹を触ってみると腹圧の高まりを感じると思います。
咳が続くと強めの腹圧がかかり続けるため
腰に衝撃が伝わり痛みになります。
くしゃみや咳で腰に負担をかけないようにするには
くしゃみや咳は生理現象なので
我慢はおすすめできません。
腹圧を逃して腰にかかる負担を減らしてあげる事が重要です。
くしゃみや咳をする時は腹圧が高まり(腹筋群が収縮し)
上体が前かがみになります。
急激に前かがみになると腰にかかる負荷が大きくなり、ギックリ腰や腰の痛みの原因になります。
くしゃみや咳が出そうなときは以下の方法を試してみて下さい。
[座っている場合]
・自分の膝に手をついて前かがみになるのを防ぐ
・壁や机があれば手をつく
[立っている場合]
・壁があれば手をつく
・膝を少し曲げて衝撃を分散させる
・少し腰をそらして前かがみになるのを防ぐ
[寝ている場合]
・仰向けで寝る
・横向きで寝る場合は上体が丸まらないよう少しそらす。
くしゃみや咳が続いて困る場合
くしゃみや咳の原因となっている病気などを治す事が先決ですが、
くしゃみや咳が続くせいで腰が痛む人はコルセットを利用するのがおすすめ。
今回のケースではコルセットは腹圧をかけるように巻くと腰にかかる衝撃を減らせます。
オススメはこちら。
お腹に巻けば腹圧をかけるようにも巻けるし、骨盤の引き締めにも使えます。
腰痛予防
腰痛予防には定期的な運動がオススメですが、
ヨガをすると
腰回りのインナーマッスルが強化されるので特にオススメしてます。
身体が硬くて自信がない人は
人の手を借りて身体を柔らかくしてから
ヨガなどの運動を実践してみてもいいでしょう。
まとめ
くしゃみや咳をすることで腰に負担がかかる事を理解して頂けたでしょうか。
最後に記事のおさらいです
・くしゃみや咳による腰の痛みの原因
・痛くならない対処法
・腰痛予防
※なかなか腰痛が治らない人や腰や足にシビれが出ている人はヘルニアの可能性があります。
早めの医療機関への受診をおすすめします。