コツバニスト

5万人施術した整骨院の先生がカラダのことを書いてます。

骨の異常や内臓が原因の腰痛

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腰に激痛が走ってなかなか治らなかったり

何が原因か分からなかったりすると、

もしかして内臓…?

なんて思った事はないでしょうか?

 

今回は整骨院よりも病院を受診した方がいい腰痛についてです。

 

 

 

 

腰の痛み

腰の痛みの種類にもいろいろあって

・重いものを持ったり捻った時に激痛が走った

・すぐ病院に行くほどないが何となく腰が痛む

・腰痛のほかに足やお尻がビリビリしびれる

などが一般的でしょうか。

慢性的な腰痛は過去記事にも取り上げてます。

 

 

chanhidex.hatenablog.com

 

 

chanhidex.hatenablog.com

 

 

注意したい腰の痛み

●急性腰痛症

重いものを持ち上げたときや身体をひねったときなどに発生する腰痛で

いわゆるギックリ腰

 

強い痛みが腰のまわりにあり、動けないことも。

 

時間の経過とともに徐々に痛みが軽くなっていく事が多いですが、

場合によっては痛みが長引いたり発熱することもあります。

 

●腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎(腰の背骨)のあいだには椎間板と呼ばれるクッションがあります。

 

この椎間板がなんらかの原因で正常な位置から外れて

脊髄や神経を圧迫する病気のことを腰椎椎間板ヘルニアをいいます。

 

腰の痛み以外にはおしりや足の痛みやしびれが出ることもあります。

 

まれですが、尿や便が出にくくなる排尿障害や排便障害、勃起不全などを起こすケースも。

 

●腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

 

背骨の中に脊髄(神経の通り道)が通るすきまが狭くなり起こります。

 

腰痛のほかにおしりや足の痛みやしびれが出現します。

 

特徴としてじっとしていたり安静にしていると症状は出ません

一定距離歩くと症状が出現し、休むと回復する傾向があります。

 

●腰椎すべり症

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腰椎(腰の背骨)が正常な位置からすべってずれることで起こります。

 

腰痛のほかにおしりや足の痛みやしびれが現れます。

 

腰痛のみ場合や痛みなどの自覚症状がない場合もあります。

 

●腰椎の圧迫骨折

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腰椎(腰の背骨)が何らかの衝撃などで上下方向につぶれてしまう骨折です。

 

高所からの落下や尻もちで発生することが多く、

骨粗鬆症があるとリスクが高くなります。

 

 

腰痛が症状のひとつとして現れる身体の病気

 

腰が痛くても原因が腰椎や腰の筋肉になく、内臓に原因がある場合があります。

 

●泌尿器

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腎臓や尿管、尿道に石が出来る尿路結石や

膀胱に細菌が入って炎症をおこす膀胱炎、

腎臓にある腎盂(じんう)に細菌が付着する腎盂腎炎(じんうじんえん)などがあります。

 

腰痛は体勢を変えても痛みが変わらない、痛くない体勢が分からなくなるが特徴です。

 

泌尿器が原因の場合、腰痛以外の症状は

排尿痛(おしっこすると痛む)や血尿、はき気、発熱などが現れます。

 

●消化器

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胃や十二指腸の粘膜の炎症が起きる胃・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)

肝臓の近くにある胆管(たんかん)に石ができる胆石、

肝臓の近くにある胆嚢(たんのう)に炎症が起こる胆嚢炎、

膵臓(すいぞう)に炎症が起こる膵炎などがあります。

 

消火器が原因の場合、腰痛のほかには

みぞおちなどのお腹の上のほうの痛みやはき気、嘔吐の症状が出やすいです。

 

●婦人科系

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卵巣が腫れる卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)、

卵巣が捻じれる卵巣捻転(らんそうねんてん)、受精卵が子宮内膜以外の場所に着床する子宮外妊娠などの病気が考えられます。

 

卵巣嚢腫だけでは症状が出にくいですが、卵巣捻転をともなうと

激しい下腹部の痛みや腰痛が現れ、

痛みによるはき気・嘔吐がみられることもあります。

 

子宮外妊娠は初期症状がない場合や下腹部の痛みがあることがありますが、

胎児が成長してくると周囲の組織をやぶり、出血します。

 

婦人科系の場合は急を要するケースが多く、命に関わることも!

女性で激しい腰痛がある場合は救急病院の受診を!

 

●血管系

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腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)や

腹部大動脈解離(ふくぶだいどうみゃくかいり)も腰痛の症状が現れることがあります。

 

腹部大動脈瘤はおなかを流れる動脈にこぶができる病気で大きくなると

腹痛や腰痛があらわれることがあります。

 

腹部大動脈解離はその動脈が破裂する病気です。

胸や背中、腰などに激しい痛みが出ます。

 

血管系の腰痛は放置すると命に関わることがあるので早急に救急病院の受診を

 

●皮膚系

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帯状疱疹(たいじょうほうしん)による腰痛もあります。

初期には皮膚表面にピリピリした痛みが走り、その後に赤い斑点や水泡などが出現します。

 

病院受診の目安

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激しい腰痛は命の危険があり、早急な治療が必要なものもあります。

 

腰痛以外の症状をともなう場合は救急病院の受診をおすすめします。

 

重いものを持ち上げたり捻ったりなど明らかな原因がある場合には救急病院の受診ではなく、整形外科や整骨院を受診しましょう。

 

程度が軽いものは整骨院でも対応できます。

整骨院の先生も国家資格を持ったプロなので、

病院受診の必要性がある場合はそちらをすすめてくれるはずです

 

とはいえ自分で判断するのが難しいですよね。

 

痛めたらまず受診する病院は整形外科

検査して骨や内臓に支障なければ整骨院でもOK!

発熱や腹痛など、腰痛以外の症状が強い場合は内科を受診することがおすすめです。