「夕方足がパンパンにむくむ」
「靴下のあとがずっと残る」
「むくみが気になって寝つけない」
今回はこんな方に向けた内容です。
※病気が原因の足のむくみは割愛します
- むくみのメカニズム
- 足のむくみの原因
1.むくみのメカニズム
人間の身体は心臓から送られた酸素や栄養素がつまった血液が全身をめぐると同時に老廃物や二酸化炭素を回収しています。
下半身の血液量は全体の7割にものぼると言われます。
足の血液は重力に逆らって心臓まで戻らなければならず、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用を利用して血液を心臓に送り返すのです。ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれる所以です。
ふくらはぎの筋肉のポンプ作用を利用するには、ふくらはぎの筋肉が伸び縮みする必要があります。
しかし、何らかの理由でこのポンプ作用がうまく働かずに血流が停滞すると足に老廃物が溜まってしまい、足がむくんでしまうのです。
2.足のむくみの原因
むくみの原因には様々なものがありますが主に
[長時間の同一姿勢]
[筋力の低下]
[塩分の取りすぎ]
[ビタミン、ミネラル、タンパク質の不足]
[アルコールの取りすぎ]
[自律神経の乱れ]
[冷え]
[女性特有のむくみ:生理・妊娠]
[骨盤のゆがみ]
このようなものがあります。
[長時間の同一姿勢]
長時間のデスクワークや立ち仕事での同一姿勢は、ふくらはぎの動きが少なくなるためポンプ作用がうまく働きません。
その結果足の血液が心臓にうまく戻れずむくみにつながります。
[筋力の低下]
運動不足などにより筋力が低下してしまうと、筋肉のポンプ作用も低下してしまうため、心臓に血液を戻す効率が悪くなり、むくみやすくなります。
[塩分の取りすぎ]
味付けが濃ゆくて塩分の高い食べ物を食べすぎるとむくみます。
塩分は水分を抱え込む性質があるため、余分な水分を排出できなくなるのです。
[ビタミン、ミネラル、タンパク質の不足]
カリウムなどのミネラル:細胞内のナトリウムの排出を促す→細胞の水分量を保つ
タンパク質:アルブミンというタンパク質は細胞内外の水分量の調節に関わっているため
上記のビタミン、ミネラル、タンパク質が不足するとむくみやすくなります。
[アルコールの取りすぎ]
アルコールは血管内脱水の作用があります。
飲みすぎると身体の水分を出しすぎてしまって、血液濃度が濃くなります。
そこで身体は血液を薄くしようと血管に水分を取り込みます。
この取り込んだ水分の一部がむくみになります。
[自律神経の乱れ]
エアコンの効いた部屋などでずっと過ごしていると体温調節がうまくいかなくなります。
水分代謝も低下してむくみやすくなります
[冷え]
身体の冷えは血行不良によるもので手や足の毛細血管に血液がうまく流れなくなります。
血行が滞ると血液も心臓に返しにくくなるのでむくみに繋がってきます。
[女性特有のむくみ]
女性は男性よりも筋肉量が少ないので足がむくみやすい傾向にあります。心臓に向かって血液を押し戻す働きが弱いのです。
またホルモンの影響でもむくみやすくなります。
◆生理によるむくみ
生理前は黄体ホルモンというホルモンの分泌量が多くなります。すると余分な水分が体に溜まりやすくなりむくみます。
◆妊娠によるむくみ
妊娠中の3割の方がむくみに悩まされていると言われます。
ホルモンバランスの影響や血液中の水分量が増えて血液が薄まった状態になるため、むくみが生じやすくなります
また、妊娠後期になると赤ちゃんが大きくなり、鼠蹊部(そけいぶ)の血管が圧迫されてむくみやすくなります。
[骨盤のゆがみ]
内臓は骨格と筋肉に支えられており、骨格がゆがむと、内臓もゆがんだりずれたりします。
骨盤がゆがみ腎臓が正しい位置よりも下がってしまうと本来の力を発揮できなくなりむくみやすくなります。
また、骨格のゆがみによって、血液やリンパの流れが妨げられると
やはり、余分な水分や老廃物がたまりやすく、むくみの原因となります。
いかがだったでしょうか?
むくみがひどい人はこの中の一つだけが当てはまると言うよりは複合して当てはまってないでしょうか?
今回は病気によるむくみは割愛していますが、症状改善しない方は病院での診察をお勧めします。心臓、腎臓、肝臓、甲状腺の機能低下や薬剤性、関節炎や腱鞘炎からもむくみが来るものもあります。
ご自身の生活習慣を見直すきっかけになれば幸いです(^^)