骨盤がゆがむっていうけど、どんなゆがみ方があるの?
今回は骨盤のゆがみ方についてです。
セルフチェックについては過去記事をご覧ください
【身体の横から見た前後のゆがみ】
◎前傾
整骨院に来る方で最も多いのがコレ
いわゆる反り腰で女性に多い姿勢です。
女性に多い理由は骨盤の形状。
女性の骨盤は左右に大きなつくりになっています。
赤ちゃんが出てくるスペースが必要なので形状的に開いてないといけない。
骨盤は内臓の受け皿になっているため男性と比べると容量も大きくなっています。
さらに男性と比べると筋力に劣るので
骨盤の形状(左右の開き)+内臓の重み+支える筋力の不足
こういった要因から女性の骨盤は前傾しやすくなっています。
男性でも骨盤が前傾することもあります。
男性の骨盤が前傾する主な原因は内臓脂肪が多くなった場合です。
本来内臓は骨盤に収まるものですが、食生活の乱れなどで内臓脂肪が増えてしまうと骨盤や下腹に内臓脂肪が集まります。
姿勢を維持するために骨盤を前に倒さないといけなくなるのです。
特徴的な症状は
◇腰痛(ひどいとすべり症に発展)
腰が反っているので腰の背骨(以下腰椎)のカーブも大きくなります。
加えて内臓の重みを支えるのに腰の筋肉への負担が大きくなり結果腰痛につながります。
◇膝痛
重心が前方に傾き、太ももの前側に大きな負荷がかかるため大腿四頭筋が硬く動きが悪くなります。関節のすき間も狭くなりやすいので徐々に膝への負荷が高まり、気づけば
膝の動きが悪くなってる?→痛い!
ということも。
◇足が太くなる
膝痛と同じ理由ですが、大腿四頭筋が発達し大きくなるため足が太くみえます。
また重心が前方になるため立ち姿勢を維持するのにふくらはぎの筋肉も発達して、いわゆるししゃも足になりやすいです。
骨盤周りの血流も悪くなるのでむくみやすくなり、さらに大きく見えてしまうことも。
◇下腹ぽっこり
骨盤が前方に倒れると骨盤に乗っている内臓も下方に落ち込み下腹が出てしまいます。
内臓が圧迫されて内臓機能が低下することも。
◎後傾
腰が丸くなる姿勢です。
図のような姿勢で座る癖のある方にとても多いゆがみ方です。
通常腰椎のカーブはお腹側に緩やかなカーブを描いています(腰椎の生理的前弯)
骨盤が後傾している方はこのカーブが失われて腰椎が真っすぐになってしまいます。
そうなると腰椎の隙間が狭くなっていき腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のリスクが高まります。
もしかしたらすでに慢性的な腰痛をお持ちかもしれないですね。
猫背の姿勢も染み付いてるはずなので、腰だけでなく首や肩も痛くなりやすい姿勢です。
◎左右のゆがみ
足の左右の長さが違って見えるのがこのタイプ。
普段の立ち姿勢や足を組んで座っていたりすると左右の長さに差が出てきます。
普段から重心の偏った立ち方や座り方をしていると骨盤についている筋肉がその位置で慣れてしまいます。
例えばいつも右の腰が痛む方は骨盤が右上がりになっていて右側の腰の筋肉が常に緊張状態になっている場合などです。
自覚症状の有無にかかわらず左右のゆがみがある方はどこかの筋肉が左右非対称な硬さになっています。
◎骨盤の開き
骨盤の開きにはいくつか原因があります
主なものは加齢と出産です。
後者は女性に特有の骨盤の開きですが、男性にも起こり得ます。
加齢や運動不足によって骨盤周囲の筋力が低下してくると骨盤を支える事ができず、徐々に骨盤が開いてきます。
出産にあたって、赤ちゃんが通る産道を広げる為に骨盤を開くホルモンが出ます。これにより骨盤が開いて赤ちゃんが通りやすくなるのですが、骨盤を開くホルモンは出ても、閉じるホルモンは出ません。なので骨盤矯正や骨盤ベルト、骨盤を閉める運動などを何もしていなければ骨盤は開いたままなのです。
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主にこの4つに分類できますが、どれか一つが当てはまると言うよりは2つ以上が複合して当てはまる方がほとんどです。
後傾+左右のゆがみ
前傾+左右のゆがみ+骨盤の開き
などです。
あなたはいかがだったでしょうか。
あなたのお悩みはもしかしたら骨盤に原因があるかもしれません。
気になった方は一度プロに相談してみるのもいいですね!