いつも腰が痛い
シップや塗り薬を使っても変わらない
そんな慢性腰痛をお持ちの方って多いですよね。
仕事でいつも使ってるから
座りっぱなしだから
立ちっぱはしだから
ずっと子どものだっこしてるから
こんな意見もありますし、当然腰が痛い原因の一つではあります。
でも同じことしてても痛くない人もいますよね?
今回は慢性腰痛の人がうまく使えてない筋肉についてのお話です。
1.腰の構造
2.大腰筋
3.姿勢の悪化と腰痛
1.腰の構造と大腰筋
運動不足や加齢などによって筋力が低下してくると腰痛になりやすくなります。
腰は構造上骨が少なく筋肉や靭帯、関節で姿勢を支えます。
腰を支えている骨は腰椎
腰椎より上の背骨(胸椎)には肋骨が付着していますが腰椎には他に骨はありません。
構造上不安定なつくりなのです。
立ったり座ったりの姿勢維持には筋力が不可欠!
特に人間は他の四足歩行動物と違って足2本で姿勢を支える事から、二足歩行しやすくなるように筋力が強化された筋肉があります。
それが大腰筋です。
2.大腰筋
大腰筋はいわゆるインナーマッスルと呼ばれる深層に存在する筋肉です。
股関節の内側の付け根から腰椎の前面に付いている筋肉なので、よほど日常的に鍛えている人でない限り表面からは確認できません。
大腰筋は抗重力筋と呼ばれていて上半身と下半身を結ぶ唯一の筋肉です。
作用は
【股関節を上に引き上げる】
【体幹を安定させる】
の主に2点です。
この筋肉がうまく使えなく(弱く)なってしまうと
- 上半身が丸まって姿勢が悪くなる
- 足が上がりにくくなり、何もないところでつまづきやすくなる
- 階段の昇りがつらい
- 椅子に座ってると足を椅子の上に乗せたくなる。三角座りしてしまう。
- 歩くのは良くても、ずっと立ってるのがキツい
などの症状が出やすくなります。
上記の症状が出ている方は大腰筋の筋力が低下している可能性があります。
数年前こんな本がヒットしたのはご存知でしょうか?
上記のチェックが一つでも当てはまった方に是非読んでほしい一冊です。
大腰筋は自分では意識出来なくても、立ったり座ったり歩いたりの日常生活で必ず使っている筋肉です。
運動習慣のない人やデスクワーク続きの人、長期入院などて寝たきりになっていた人は大腰筋がおとろえてうまく使えてない可能性があります。
また、男性と比べると女性の方が筋力で劣るので注意が必要です。
3.姿勢の悪化と腰痛
姿勢が悪い状態が続くと背中が丸くなります。
若い方でもこんな座り方の人って多いですよね。
丸い姿勢になった状態は腰椎に常に圧迫のかかった状態になります。
この姿勢が何年も続くと腰椎の軟骨がすり減ってきて負担がかかりやすくなってしまうのです。
こうなる頃には筋力低下にも拍車がかかり、大腰筋も上手く働いてないでしょう。
筋肉が疲労した状態の腰痛は慢性的な症状でイヤになりますよね。
しかし腰椎に負担がかかり続けると椎間板が飛び出してきて、腰椎椎間板ヘルニアに移行することも。
痛みでコルセットが手放せなかったり、神経症状で足が痺れたりします。
状態がひどい場合は手術になることもあります。
今は腰の痛みがない人も姿勢が悪いと近い将来 腰痛が出てしまうかもしれないですよ。
いかがだったでしょうか。
「加齢ですね」
腰痛でお悩みの中高年の方が整形外科を受診した際言われたと、よく耳にします。
加齢=筋力低下が僕の認識です。
加齢による腰痛も普段の姿勢の積み重ねです。
今日が1番若い日です!今日から姿勢改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?